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大槌町便り ~地元のミニFM放送に生出演~

2013 年 1 月 22 日

横浜ゴムは、岩手県大槌町が進めるがれきを活用した「いのちを守る森の防潮堤」を支援するため、4月30日に第一弾となる「千年の杜」植樹会を開催し、町民の皆様を含めた543名で3,391本を植樹しました。【第1期植樹の詳細はこちら → がれきを活用した森づくりの第一弾

「大槌町便り」では、第1期に植えた苗木の成長や町の復興状況、2013年5月に予定している第2期植樹に向けた活動を継続的にお伝えしています。

 

今回は昨年11月23日、大槌町のミニFM局“おおつちさいがいエフエム”の朝の番組への生出演やその経緯などについてお伝えします。

 

“おおつちさいがいエフエム”への生出演

放送時間は9時35分頃から約20分間。「YOKOHAMA千年の杜」コンサルタントの篠田茂と私(CSR本部CSR・環境推進室アドバイザー金澤厚)が大槌町浄化センター内で行った第1期植樹や宮脇方式の植樹の有効性、第2期植樹に向けた取り組み、この先の展望などいろいろな話をさせて頂きました。この模様は動画でも見れますので、興味をお持ちの方はこちらからご覧ください。

インタビューを受ける篠田(手前右)と金澤(奥)

 

なぜ出演する事になったのか?

11月15日、仮設住宅で育苗講習会を開催するために篠田と2人で大槌町を訪問しました。その際、釜石駅前のホテルに宿泊したのですが、このホテルにはレストランがないので夕食を食べに出かけました。この日はホテルから少し離れたところにある復興屋台村「釜石はまゆり飲食店街」を見つけ、その中の居酒屋さんで地元料理に舌鼓を打っていました。

すると、隣のカウンターに座っていた方が

「どちらから来られたのですか?」

私が

「隣の大槌町で4月にマウンドを作って植樹して、そのメンテナンスや来年5月にマウンドを延長するための準備などで毎月のように来てるんですよ」

と答えたところ話が大変盛り上がり、さらにその話を聞いていた店の大将がカウンター越しに突然、

「“おおつちさいがいエフエム”の人を知っているから紹介するよ。今度はいつ来るのか教えて」

というわけで、大将が“おおつちさいがいエフエム”のパーソナリティー清水章代さんに早速電話してくれました。

こんなひょんなことからラジオに生出演することになったのです。

パーソナリティーの清水さんは神戸出身。演劇関係の仕事をされていて、昨年3月から住民票を大槌町に移して活動しているそうです。震災後、清水さんがボランティアでこちらに訪れた時の宿泊施設の賄い料理を作っていたのが、津波でお店を流された居酒屋さんの大将だったそうです

 

“おおつちさいがいエフエム”について

“おおつちさいがいエフエム”は大槌町の震災で失われた有線放送に代わって昨年3月末から放送を始めた出力10WのミニFM局(周波数77.6MHz)で、植樹マウンドのある浄化センター横のショッピングセンター「シーサイドタウンマスト」の2階から町のインフォメーション、昔話、音楽番組などを放送しています。また、遠方に避難した町民のためにインターネット上(USTREAMサイマルラジオ)でも公開しています。

本当に小さな放送局でこれで全部です

町の平地全域では受信できますが、一歩町を出ると全く聴けません。釜石から来て町の手前のトンネルを抜けると突然聴こえてきます。音楽は60~80年代の洋楽と演歌が中心。「町の人は音楽が好きなんです」と言っていましたが、私もこれなら好きです。

局内に飾られていた大槌町のマスコット ”おおちゃん(左)”と”こづちちゃん”。この人形は仮設住宅の方々が軍手を使って作っていて、一つひとつに仮設の番号と名前が入っています

 

放送後の反応は?

何人かの方から、

「4月30日の植樹に参加しました」

「学校の行事としてやってみたらどうか」

などの声が寄せられたそうです。