6月10日に大槌小学校でポット苗の作り方体験を行いました。
体験して頂いたのは大槌小学校の4年生の皆さん。皆さんは以前(4月18日)、浄化センター内のマウンドで植樹を体験済みですが、今回は「植樹をするための苗作り」に挑戦です。苗床で育てた高さ10cmくらの苗を、1本ずつポットに移します。なお、この幼木は、昨年秋に大槌町内のJR山田線 吉里吉里駅の構内に生えているタブノキの種子を集めて苗床に植え、当社の平塚製造所内で育てていたものです。苗は地面に植えつけることが出来るよう、ポットの中で樹高が30cm以上になるまで育てます。
大槌小学校に着くと、フェンスにこいのぼりが飾ってありました。沖縄の佐敷中学校、玉城中学校、知念中学校、大里中学校からのプレゼントのようです。全部で22体、雨の中でしたが、元気に空を泳いでいました。
玄関のボードでお出迎えいただきました。さりげない心遣いがうれしかったです。小学校の先生は字がきれいですね。
学校でお昼ご飯を用意していただき、おいしく頂戴しました。食後のデザートは「三陸はまぎくフィナンシェ」を頂きました。福幸きらり商店街の大阪屋菓子店のお菓子です。ハマギクの花言葉は「逆境に立ち向かう」です。
盛岡大学、岩手大学の7名の学生さんたちに植樹体験をお手伝いいただきました。平塚製造所の植樹担当の林さんからの移植方法の説明がありましたが、皆さん、教育学部の生徒さんのようで真剣に聞いておられました。
説明の後は実技指導。実際に一人ずつ移植していただきました。皆さん、とても上手に出来ました。若い人は飲み込みが早くてすばらしいですね。
移植の手順を覚えた後は、スタッフジャンパーを着ていただきました。皆さん、とても似合ってますよ。
子どもたちが苗を扱いやすいように苗を1本ずつ分けていきます。この作業のお陰で、苗作りがとてもスムーズに進みました。何事も念入りな下準備が大切ですね。
元気一杯の子どもたちがやって来ました。クラスごとに整列!これから始まる苗作りにわくわくしている感じが伝わってきます。みんな、4月の植樹のことを良く覚えてくれていました。
みんなで苗作りの意味、移植の仕方の手ほどきを受けました。とても集中して真剣に話を聞いていました。
いよいよ苗作りの始まりです。大学生のお兄さん、お姉さんからポットと苗、土をもらい、ひと苗ずつ丁寧に植えていきました。生きものを扱っているためなのでしょうか。何も言わなくてもみんな順番に並んでおとなしく待っていました。
「土の量はこのくらいかなあ?苗の位置は大丈夫かなあ?」「出来上がりはこれで良いの?」
みんなとても真剣です。
苗がどんどん出来てきました。もうすぐ完了です。ひとり5個ぐらいずつ作ることが出来ました。出来たポットをトレイにきれいに並べ、それをパレットの上に載せました。水やりの時に水が溜まって根腐れが起きないようにするためです。移植の時だけでなくポットを移動させるのも丁寧に、とても気を使っています。ポットを並べ終えたらジョウロで水をあげて終了です。
後片付けもみんなで力を合わせて行ないました。さすが4年生。何をするのかを素早く理解し、手際良く片付けられました。
苗作りが終わり、集合写真の撮影です。みんな一仕事を終えた満足感が溢れています。
今日から始まる日々の水遣りや、これから迎える夏の乾燥、冬の寒さ対策など苗を育てる大変さも体験しながら大切に苗を育てててくれることだと思います。今日の体験を通して生きものを大切に育てること、ふるさとを思い、ふるさとを守る森をつくること、大槌町が計画している「鎮魂の森」での植樹につながっていって欲しいと思いました。今日体験したことが、みんなの思い出に残ってくれると良いですね。私たちにとっても、子どもたちの元気とやさしさを感じることができた貴重な体験となりました。
翌11日に訪問した公民館に掲示してあった教育委員会だより「城山の風」に、先日の植樹体験の様子が載っていました。