横浜ゴム:環境保護活動の取り組み


横浜ゴム 環境保護の活動取り組み
植樹祭レポート
YOKOHAMA 千年の杜プロジェクト
eco MOTION
「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトを開始

「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトを開始
「YOKOHAMA千年の杜」は、横浜ゴムグループ国内7工場、海外11工場で、およそ10年をかけて杜を創生させるプロジェクトです。国内工場は、2007年11月の平塚製造所を皮切りに、以後2008年〜2010年にかけて毎年植樹を行います。海外11工場は、2008年度から調査を行い、順次植樹を進めていく計画です。
■何故「千年の杜」なのか
横浜ゴムグループは、2006年度からスタートさせた新中期経営計画「グランドデザイン100(GD100)」の基本方針のひとつに「トップレベルの環境貢献企業」を掲げ、様々な環境貢献活動に取り組んでいます。この取り組みの中で、工場は排出物を極小化するという基本的な姿勢にとどまらず、一歩進んで、工場の存在自体が環境に貢献するような、積極的な環境貢献策を模索していました。そうした中、植物学者の宮脇昭氏の活動を知る機会を得、氏が唱える「ふるさとの森づくり」構想を知りました。工場に「杜」を育成すれば、二酸化炭素の吸収だけでなく、火災や地震時の防災、避難場所や憩いの場の創出など、環境、安全、快適性の面で大きな効果をあげられます。「YOKOHAMA千年の杜」は、「GD100」に基づく前向きな環境貢献策として計画したものです。

■宮脇氏が提唱する森づくりとは
宮脇氏が提唱するのは、その土地本来の土壌、気候に適した「ふるさとの森づくり」です。宮脇氏は、日本は水田、畑、道路、都市づくり、さらにスギやヒノキの植樹林、里山などの人工的な森の登場で、昔ながらの自然な森が失われたといいます。昔ながらの自然な森の代表例は、今も全国各地に残る鎮守の森です。鎮守の森は、「潜在自然植生」と呼ばれるその土地に最も適した樹木を中心として、高木、亜高木、低木、草地、土の中のカビ、バクテリア、ダニ類など多様な生命体によって構成されます。多様な生命体が互いに競争する生命力の強い森こそ、環境保全の面から再生が強く求められると説いています。
プロジェクト開始に先立って平塚製造所で講演する宮脇昭氏
プロジェクト開始に先立って平塚製造所で講演する宮脇昭氏

■自前の杜づくりで「環境と共生するDNA」を醸成
「YOKOHAMA千年の杜」は、宮脇氏の全面的な指導の下に実施しますが、作業は横浜ゴムグループの従業員が中心となって行います。杜づくりには、主木の種子(どんぐり)拾い、苗作り、植樹場所の掘り起こし、土盛り、わら集め、杭作り、植樹、その後の養生など、様々な作業を長期間にわたって行わねばなりません。例えば平塚製造所には、地震、台風、火災に強い、直根、深根性のシイ、タブ、カシ類を中心とした常緑広葉樹の苗木を、1u当り3〜5本混植・密植する計画ですが、植樹に向けた準備はすでに夏前から行っています。またどんぐりから苗を育てるのに2〜3年は必要とされるため、すでに国内全工場ではどんぐり拾いを開始し、一部工場ではポット苗づくりも始めています。こうした自前の杜づくりによって、横浜ゴムグループ内に「環境と共生するDNA」を醸成する考えです。

■地域の皆さまと共に
「YOKOHAMA千年の杜」の杜づくりは、地域の皆さまのご協力の下に行っていく考えです。杜は二酸化炭素の吸収だけでなく、防災、防音、憩い、環境教育の場などの点で、地域の皆さまの暮らしと密接に係わっており、杜づくりに関して地域の皆さまのご理解とご協力を得たいと考えています。このため、平塚製造所だけでなく、今後開催予定の工場での植樹祭に、地域の皆さまをご招待する予定です。横浜ゴム創業100年に当る2017年までに、工場を囲む杜を育成し、この時点で地域の皆さまをお招きし「杜の披露式」を開催する計画です。

宮脇昭(みやわき・あきら)氏のプロフィール
1928年(昭和3年)、岡山県に生まれる。広島文理科大学理学部生物学科卒業。西ドイツ植生図研究所研究員、横浜国立大学教授などを経て、現在、同大学名誉教授。国際生態学センター研究所長。専門は植物生態学。氏が唱える「ふるさとの森づくり」に賛同し、すでに新日鉄、東京電力、関西電力、本田技研、イオングループなど、数多くの企業や団体が「潜在自然植生(その土地に最適な樹種の育成)」の考えに基づく森づくりを進めている。2006年に、環境分野のノーベル賞といわれる「ブループラネット賞」を日本の研究者としてはじめて受賞。著書に「植物と人間」(NHKブックス)、「人類最後の日」(筑摩書房)、「緑の証言」(東京書籍)、「緑回復の処方箋」(朝日選書)、「鎮守の森」(新潮社)など。
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